
住宅マーケット 概況
ドイツの主要都市の賃料は、年間5〜10%の上昇が続いています。ベルリンも例外ではなく、他都市と同様に2020年のコロナ禍では一時的に落ち込みが見られましたが、その後は回復し、安定した価格上昇を続けています。特に若年層やスタートアップ企業の集積により、住宅需要は今も増加傾向にあります。
ドイツの首都であり、政治・文化・歴史の中心地であるベルリン。戦後の復興と統一後の急速な再開発を経て、現在では欧州屈指の国際都市として知られています。政府機関や各国の大使館、EU関連団体の拠点が集まり、行政・国際関係の中枢を担っています。また、IT・スタートアップ産業の発展も著しく、多くの若い企業や起業家が集まるダイナミックな都市でもあります。
ベルリン・ブランデンブルク空港(BER)からは、欧州各地へのアクセスが便利で、交通の要所としても機能しています。さらに、世界中からの観光客や移住者を惹きつける魅力的なカルチャーシーンと、多様なライフスタイルを受け入れる懐の深さも、ベルリンならではの特長です。
住宅事情については、近年の人口増加によりアパートの空室率は低く、物件の確保が難しい状況が続いています。特に人気エリアでは競争が激しく、内見予約もすぐに埋まってしまうことが珍しくありません。
新興住宅エリアとして注目されているのは、近代的な都市開発が進むミッテ地区(Mitte)など。新築のモダンなマンションが増えつつある一方で、プレンズラウアーベルク (Prenzlauer Berg) など旧東ベルリンエリアでは、歴史あるアルトバウ(Altbau)の建物も多く、個性的な内装や高い天井が特徴の住宅に人気が集まっています。
2022年時点でのベルリン市内における家賃は、1㎡あたり平均14.30€前後と、他の大都市に比べてまだ比較的手頃ではありますが、治安や交通の利便性が高い地域ではそれ以上の価格帯になる傾向があります。
また、ベルリン郊外ではツェーレンドルフ(Zehlendorf)周辺のエリアやポツダム(Potsdam)が自然環境に恵まれ、庭付きの一戸建て住宅やファミリー向けの広い物件も多く、家族連れの駐在員や現地の人々から人気を集めています。郊外に住みながら市内中心部に通勤するというライフスタイルも、ベルリンでは一般的です。
代表的な住居エリア
Charlottenburg/Wilmersdorf
旧西ベルリンの中心地。ユニクロ1号店やMUJI、EArth Tokyo(ラーメン)のある地域から西へと伸びるクーダム周辺のエリアです。主要インターナショナルスクール、日本人学校、日本語補習校へのアクセスが比較的良いです。和食店も充実していて、家族持ちの駐在員の方がよく選ばれます。
Mitte
観光地もあり賑やかなイメージがありながら、住宅街も多いエリアです。特に近年に建て替えられた築浅物件が多く、単身者とカップルに人気です。
Prenzlauer Berg
おしゃれな飲食店が多く、成長する旧東ベルリンの象徴的なエリア。単身者とカップルに人気があります。
Kreuzburg/Neukölln
若い世代の支持が強く、成長の速いエリア。KALLE Neukölln のような刷新的な商業施設もできています。日本人系のラーメン屋が多いのも特徴。移民率の高さと治安面の配慮から、当社のお客様にはあまりお勧めしていません。
家具情報
ドイツの物件の多くには家具はついておりません。キッチンのない物件も全体の1割~2割程度あり、自分で購入し設置しなければなりません。
家具付きの物件は全体の1割~2割程度になります。また一般的に物件に照明器具はついていません。弊社では照明器具の取り付けサービスを有償にて提供しています。
また、住居に合った家具、家電のお買い物アドバイスも行っておりますのでお気軽にご相談ください。
住宅慣習
○仲介手数料:業法で賃料の2か月分と定められています。(一部例外もあり)
○保証金(敷金):賃料の3ヶ月分。
○契約年数:1~2年の解約不可能期間が定められていることがあります。
○契約方法:申込後に入居審査。入居審査に通ると契約になります。
○解約方法:原則として3ヶ月前までに書面での通知。
〇GEZ:ラジオ・テレビ受信料として支払うことが法で定められています。
〇共益費:アパートの共益費には水道費、暖房費が含まれるのが一般的です。電気やインターネットは別途、個人契約となります。
その他の情報
ベルリンには、日本からの駐在員やそのご家族が安心して生活できるよう、教育や医療の面でも日本語でサポートが受けられる環境が整っています。
ベルリンには「ベルリン日本人国際学校(Japanische Internationale Schule zu Berlin, JISB)」があり、小学部から中学部までを対象とした日本の文部科学省認定の全日制学校です。日本の学習指導要領に基づいた授業が行われており、現地校に通いながら日本語教育を補いたい家庭向けには「ベルリン日本語補習授業校」もあります。土曜日を中心に日本語・国語・算数などの授業が行われており、家庭での日本語維持や日本文化とのつながりを保つことができます。
また、ベルリンには日本語が通じる、または日本人医師・スタッフが在籍している医療機関も存在します。