住宅マーケット 概況
ミュンヘンは歴史的かつ印象的な建築物による魅力を備えており、美術館や博物館などの文化施設やスポーツ施設も多く、観光の拠点としてまた目的地としても人気があります。
ドイツ南部の経済の中心地であり、BMWやジーメンスなどに象徴される世界的な企業をはじめ、エネルギー、金融、流通の大手企業も本社機能を置いています。
ミュンヘン空港には日本からの直行便も就航しており、隣国のオーストリア、チェコやイタリア等へのアクセスも便利です。
文化、経済と様々な魅力を持つミュンヘンの家賃の高さはドイツでも抜きんでており、長らくその首位の座を譲ることがありません。
市内では、1㎡の家賃は平均すると21.22€（2022年）となりますが、駐在員が住める安全性と利便性を兼ね備えた地域では平均値よりも高くなっています。
ミュンヘン郊外のイスマニング（Ismaning）、ガーヒング（Garching）は空港へのアクセスが良好であるにも関わらず緑豊かで、そこに住む日本人も少なくありません。
市内と郊外を結ぶSバーン（近郊電車）やUバーン（地下鉄）網が発達しているため通勤至便と言えるでしょう。
代表的な住居エリア
Bogenhausen, Schwabing, 日本人学校のある Sendling 地区が、特に日本人に人気があります。
Bogenhausen (ボーゲンハウゼンーアラベラパーク周辺)
アラベラパーク周辺は、日本人幼稚園や日本人国際学校のスクールバス圏内にあり、日本人が多く居住し日本人コミュニティが成り立つ人気エリアです。
ミュンヘン中心地からは少し離れており地下鉄駅の終点となりますが、地下鉄一本で街中へアクセスできるため便利なロケーションと言えるでしょう。閑静な住宅街として日本人に好まれるエリアです。
Schwabing （シュヴァービング）
シュヴァービング地区にはイングリッシュガーデン（英国庭園）があり、ミュンヘンの有名な旧市庁舎のあるマリエンプラッツまで地下鉄でのアクセスが可能です。
旧市街地までも徒歩圏内であり、地下鉄以外にトラムも運行しているので好立地と言えるでしょう。ショッピングやレストランでの食事も楽しめる活気のある地域です。
Sendling（ゼンドリング）
日本人国際学校があるゼンドリング地区も通学のしやすさからお子様のいるご家庭には好まれています。
ミュンヘン市内に共通して言えることは、物件難ではありますが決して見つからないということはないということです。
ミュンヘン郊外
ミュンヘン空港の北西にあるイスマニング（Ismaning）、北側のガーヒング（Garching）等はミュンヘン空港にアクセスが良く、また環境も良いため市内の喧騒を離れてゆっくり暮らしたい場合には向いているかもしれません。再開発物件もあり、新しい物件も少しずつ増えています。
家具情報
ドイツの物件の多くには家具はついておりません。キッチンのない物件も全体の1割～2割程度あり、自分で購入し設置しなければなりません。
家具付きの物件は全体の1割～2割程度になります。また一般的に物件に照明器具はついていません。弊社では照明器具の取り付けサービスを有償にて提供しています。
また、住居に合った家具、家電のお買い物アドバイスも行っておりますのでお気軽にご相談ください。家具リースのご相談も承っております。
住宅慣習
○仲介手数料：業法で賃料の2か月分と定められています。（一部例外もあり）
○保証金（敷金）:賃料の3ヶ月分。
○契約年数：1～2年の解約不可能期間が定められていることがあります。
○契約方法：申込後に入居審査。入居審査に通ると契約になります。
○解約方法：原則として3ヶ月前までに書面での通知。
〇GEZ：ラジオ・テレビ受信料として支払うことが法で定められています。
〇共益費：アパートの共益費には水道費、暖房費が含まれるのが一般的です。電気やインターネットは別途、個人契約となります。
その他の情報
ミュンヘンには在ミュンヘン日本国総領事館があり、バイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルク州を管轄しています。
ミュンヘンに本拠地を置く日本の企業は約150社にものぼり、日本人の人口は約5000人前後と推測されます。
また、ミュンヘンには老舗の日本食屋をはじめ、ラーメン店など日本食レストランが多くあります。中央駅前にはドイツ全土で展開するアジア系スーパーがあるのでアジア食品の購入もしやすいでしょう。
その他、日本人に関する施設も多くあります。
- ミュンヘン日本人国際学校・日本人幼稚園（ゼンドリング地区）
- ミュンヘン日本語補習授業校
- バヴァリアン・インターナショナルスクール（独英バイリンガル校）
- ミュンヘン日本人会、法人会
- 日本語の通じる（日本人医師が勤務、または通訳がいる）病院、歯科等。